乱歩地獄

やっと見てきました。新宿タワレコからテアトル新宿は割りと遠く予定以上に時間が掛かった挙句、かなり混んでたのであんま良い席では見れなかったです。今日は祝日でしかも、あそこは水曜は男女関係なく千円均一なので矢鱈と混んでました。では、若干ネタバレ含みつつ勝手に講評。
・火星の運河
原作の内容をど忘れてしまったため、よく解らなかったが浅野忠信が絡んでるシーンがグロイ。BGMもエグイ。
・鏡地獄
内容はさておき、映像がすげかった。鏡地獄ということで中身で鏡が沢山出てきて、誰かが対話してるシーンなんかが鏡に映ってるのをカメラがとってたりと結構請ってました。CGなのかもしれませんが、鏡にカメラを映さないよう結構仕掛けがあったんだろうな。出てくる文字もかがみ文字だったのは凝ってるのいいと思った物の、結構テロップが出て消えるのが割と早いので全然読めなかったりと凝り過ぎるのもどうかと・・・結構場面転換が激しくてその間間に場所を示すテロップが入ったりと忙しなくてずんずんすすんでる感じだった。内容は殆ど原作無視。テーマぐらいしか鏡地獄の面影は残っていなかった。あ、寺田農が警察役で出演してた。小林君はかなりとしくってた(苦笑)浅野忠信明智君はキツイなと思いますね。
・芋虫
一番グロかった。これも原作を蟲、じゃなくて無視。若干[指]入ってたかな。明智の助手役の女が演技下手で最後の方のいい場面の雰囲気をぶち壊してたな。コンクリの家はまぁ、それほど気にならなかった。
・蟲
4作品の中で一番原作に忠実だったかな。一番期待してなかったんだが、四つの中で一番良かった。カネコアツシ氏は映画的なことについては素人って言うことでね。でも映像も良かったが内容が一番良かった。浅野忠信のキチガ○っぷりもなかなか良かった。しかし一つだけ気になったのはあの時代の服装やらタクシーなのに、携帯電話はどうなのよ・・・・現代的過ぎる部分が多すぎるのが一つの欠点だな。四つの中で一番現実的で(内容が現実にあったらヤバイけど)現代的だったかな。浅野忠信の狂いっぷりも現代ならありえるような狂人ぶりで。
で、蟲の最後が浅野忠信がショックを受けるところなんですが、ソのあとすぐクレジットになってゆら帝が流れ出すんですが、それがねゆら帝の重苦しいへヴィチューンじゃなくて軽くてポップな感じなんで、なんだか夢から覚めた気分でしたね。一気に現実に帰ってきたというか、ダークなサーカスが終わって現実に戻ったようなというか。割と乱歩地獄の世界に引きずり込まれてましたね。虫は良かったけど、今回はコレはお勧めしません。よっぽど気になるなら、せめて千円の日に行った方がいいと思います。